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成人アトピー克服ステップ②副作用を恐れないステロイド剤の正しい塗り方

大人になってアトピーを再発し、その症状が劇的に悪化し、タークの値が4000以上という驚異的な数値を叩き出したわたしが、これまでの経験をもとにアトピーの克服法を紹介しているシリーズの第2弾。

 

第1弾は成人アトピー克服ステップ①食べ物だけで痒みはこんなに抑えられる!でアトピー症状悪化の原因である食べ物について書きました。

 

今回は、アトピー治療には必須のアイテムであるステロイドについての記事です。

 

あなたはステロイドに誤解を抱いていませんか?

 

  • ステロイドって副作用があるから塗るのをためらう!
  • 治りかけてきたら出来るだけステロイドを塗らない方がいいよね!
  • ステロイドは出来るだけ弱い薬を選ぶ方がいいんでしょ!

 

いまだにこういった『ステロイドに対する誤解』を抱いている方も多いようなので、自分なりに調べたステロイドの全てを紹介しますね。

ステロイド治療の注意点

絶対に注意したいステロイドの副作用とは?

最初にお伝えしたいのは、ステロイドの副作用についてです。

 

正直、ステロイドには副作用があります。でも、巷にはステロイドに対する誤った認識があり、塗り続けても現れない副作用でさえも疑われているんです。

 

では、アトピー患者がステロイド治療を行う際に気をつけておきたい副作用は一体なんなのでしょうか。

 

ステロイドの副作用を一通り洗い出してみると、

 

  • 皮膚が薄くなる
  • 肌が萎縮する
  • 毛細血管が浮き出てくる
  • 肌が脱色する
  • 肌が黒くなる
  • 紫班
  • 毛が黒くなる

 

代表的な副作用はこのような感じでしょうか。では、この中でもっとも恐れないといけない副作用を紹介します。それは、肌の萎縮&肌が薄くなることです!

 

皮膚(肌)が薄くなるのは要注意!

ステロイドはアレルギー症状を抑える効果があるのですが、抑えるのはアレルギー症状だけではなく、皮膚細胞の増殖も抑えてしまうのです。

 

この結果、新しい皮膚が作られず、どんどん皮膚が薄くなっていくのです。

 

皮膚が薄くなると、皮膚の内側で通っている毛細血管がはっきり見えてくるようになってしまいます。

 

多少薄くなる程度なら問題ないのですが、その程度が強くなると、毛細血管が浮き出たように見えてきます。でもね、皮膚が薄くなるというのは見た目だけのものじゃなく、もっと深刻な危険性が隠れています。

 

それは、『外敵からブロックしてくれる皮膚が薄くなることで、免疫力が低下する!』という副作用です。

 

皮膚本来の役割は、外敵からの保護ですよね。目に見える物の接触をブロックするのはもちろんのこと、菌やウイルスの侵入も防ぐバリアの働きがあるのです。

 

バリアの働きがある肌が薄くなるということは、それだけ外敵からの攻撃を受けやすくなってしまうのです。

 

また、薄くなった皮膚は乾燥状態となり、その結果、皮膚本来のバリア機能が失われどんどん免疫機能が低下していくのです。

 

皮膚が薄くなったとしても、皮膚であることに変わりがないから大丈夫!

 

なんて思っていませんか?強いステロイド剤であればあるほど、皮膚が薄くなってしまいますし、その結果、ちょっとしたことで内出血したり、皮膚が傷付いてしまうことは珍しいことではありません。

 

そして、感染症にかかりやすくなるのでカンジダや水虫などのリスクもつきまといます。

 

無知な皮膚科医による適当なステロイド処方によって、肌本来の機能が失われ、アトピー克服はおろか、別の深刻な副作用に悩まされるケースって本当に多いんです。

 

 

では、この副作用に陥らないためにステロイド剤を使う上での大事な事を紹介します。ポイントは3つです。

弱いステロイド剤から使わない!

これは、自分の意志ではなく皮膚科の先生の考えによって左右される事なのですが、ステロイド剤は『弱い物から使わず、強い物から使う!』が鉄則だと思っています。

これは、『どんなアトピーの症状でも、まずは最強クラスのステロイドであるストロンゲストのダイアコートやデルモベートを使いましょう!』という意味ではありません。

ここで言う『強い薬』とは、症状の改善が見込まれる直近上位のステロイドという意味です。

先ほど紹介した副作用の危険性の時にも書きましたが、ステロイド治療はアトピーの症状改善の効果が高い反面、長期間の使用によって、深刻な副作用が出てしまう恐れがあります。

ここで大事なポイントは、副作用が出るのは『長期間の使用』によってです。威力が強いステロイドを使ったからといって、すぐに副作用が出るわけではないのです。

もちろん、ストロング(Ⅲ群)のステロイドよりベリーストロング(Ⅱ群)のステロイド、ベリーストロングのステロイドよりストロンゲスト(Ⅰ群)のステロイドの方が副作用は現れやすいのは言うまでもありません。

なので、効果があるなら出来るだけ弱いステロイド剤を使用するのが望ましいのです。

 

しかし、ステロイドの使用によってアトピーの症状がどれぐらいで改善するかは、実際のところ、使ってみなければわかりません。それは皮膚科医でも正確には分かりません。

 

なので、

『とりあえず、弱い薬をしばらく塗り続け、これじゃあ湿疹がよくならなかったので、もう1ランク強いステロイドに変えて塗り続けた』

という塗り方だとステロイドを塗り続けている期間が長くなってしまうのです。

 

それよりも、

『とりあえず、強いステロイドを塗り始め、炎症や痒みが治まってきたら、もう1ランク弱いステロイドに落として塗り続け、様子を見ながら薬の選択をしていく』

という塗り方が一番いいんです。

 

ステロイドは本当に素晴らしい薬で、アトピー治療には欠かせないのですが、その使用は短期間に止めることが出来るよう、最大限の工夫が必要なのです。

 

大事なのは薬の強さじゃなく、薬を塗り続ける期間なのです。

(念のため書いておきますが、成人アトピー克服ステップ①食べ物だけで痒みはこんなに抑えられる!でも少し説明した通り、皮膚の表面上の湿疹が引いたからといってステロイドの使用をすぐにやめてしまっては、またすぐに再発するのがアトピーです。ステロイドの使用をやめるタイミングは自己判断せず、先生と相談してくださいね。)


広範囲に塗る!

ステロイド剤の使い方は、医師によってもさまざまな見解があるようです。

わたしがお世話になっていた皮膚科医4人にそれぞれ聞くと、意見が分かれる物があります。それは『ステロイドを塗る範囲』です。

 

赤い炎症が起こっている部分にだけ軟膏を塗るべき!

赤い炎症の周りにもある程度満遍なく広範囲に軟膏を塗るべき!

 

この2つの意見は、医師の間でもちょうど半々でした。

 

医学的な検証を行ったわけではないのですが、わたしの経験上の意見を言うと、満遍なく塗る方が効果が高いと思います。

 

子供のアトピーは肘や膝の裏、首筋など部分的に湿疹やガサガサが発生しましたが、大人アトピーの場合、湿疹などの症状が現れる部分はとっても広範囲の場合が多いですよね。

 

そして、湿疹が発生した部分から別の部分への転移はよくあることです。

 

皮膚というのは、全て1枚で繋がっているので、部分部分で対処するより、そのエリアを覆い尽くすように満遍なく塗り広げる方がステロイドの効果を最大限に発揮してくれると感じます。

 

もちろん、ステロイドを塗り量は、ベトベト塗り込む必要はなく、うっすら光るくらいがいいようです。イメージとしては、ティッシュペーパーがひっついて落ちないぐらいが良いと言われています。


信頼できる皮膚科医を選ぶ

おそらくこれが一番大事なのですが、皮膚科医選びはとても大事ですよ。

アトピーに対する経験があることはもちろん大事なのですが、それよりも大事なポイントは、『きちんと話を聞いてくれる先生』が大事です。

ステロイド治療を行っていくなら、その方針と副作用について患者さんに説明するのは必須ですし、アトピー患者のみなさんが抱いている漠然とした将来の不安感を医学的知識で解消するのは皮膚科医しかできません。

そのあたりを十分に理解し、患者さんと2人3脚でアトピー治療を進めるスタンスの医者がベストな皮膚科医と言えるでしょう。

皮膚科選びはネットの口コミだけで判断せず、実際に2・3回直接病院に行ってみて、それから決めるのが良いでしょう。

ステロイド治療のまとめ

ステロイドについて、少しネガティブなことを書きましたが、わたしはこれまでたくさんのステロイドにお世話になり、そのおかげでアトピー再発時もなんとか回復することが出来ています。

 

これまで使ってきたステロイドは、

 

  • アルメタ(Ⅳ群)
  • キンダベート(Ⅳ群)
  • メサデルム(Ⅲ群)
  • リンデロン(Ⅲ群)
  • フルメタ(Ⅱ群)
  • アンテベート(Ⅱ群)
  • ダイアコート(Ⅰ群)

 

結構な種類を使ってきたと、自分なりに思っています。このなかのステロイドでは、かなり効果があったものもあれば、全く効かなかったステロイドもあります。

 

そして、わたしがこれまでステロイドを塗り続けてきて思ったことは、

 

ステロイドを塗り続けて5日経っても症状が改善しなければ、その薬はあっていない!直ちに皮膚科医に相談し、ステロイド治療の方針を再確認すべし!

 

ということです。塗っても塗っても効かないステロイドを塗り続けるのは百害あって一利なし。そうならないためにも、ステロイドを塗り始めたら、患部の症状はこまめにチェックすることは絶対に大事なんです。

 

ステロイドはアトピーに悩むあなたの強い味方ですが、その使用の前には少しだけステロイドに関する勉強をしておくべきでしょうね。

 

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